少子高齢化を考えてのことでしょう、「プロポーズ休暇」が取れる会社が登場しています。
プロポーズというと男性がするイメージがありますが、プロポーズ休暇は女性も取ることができるようです。
プロポーズ休暇以外にも、「ハネムーン休暇」や「失恋休暇」など結婚に関連する福利厚生についてご紹介します。
「プロポーズ休暇」を利用してプロポーズ?
プロポーズ休暇は、プロポーズする以外に結納や入籍をするときなどにも使えるようです。
結婚に関することなら、このような制度を設けている会社に申請すれば、プロポーズ休暇が与えられます。
ある会社では、プロポーズに成功したら社員全員でお祝いし、断られた場合には社員全員に励ましてもらえるようです。
プロポーズ休暇は福利厚生の一環であり、プロポーズ結果を会社に報告する義務があります。
プロポーズで休暇を取る人がどれぐらいいるのかわかりませんが、この休暇を取るのは恋人へのプロポーズと、会社に結果を報告することで二重に勇気が必要でしょう。
ほかに、「ハネムーン休暇」など結婚を奨励する休暇制度を採用している会社があります。
ハネムーン休暇は、結婚式のための休暇を申請できます。ハネムーン休暇には、挙式から新婚旅行まで含まれるようです。
ハネムーン休暇で休める日数ですが、新婚旅行の平均休暇日数が7.2日というデータがあります。
特別な休暇を取らなくても、ゴールデンウィークや年末年始などをはさむことで、9連休取れる可能性があります。
ただ、平均日数は7.2日だったとしても、どれぐらい休暇が取れるかは、勤めている会社によるでしょう。
プロポーズ休暇やハネムーン休暇を奨励している会社なら、気がねすることなく休暇を申請することができそうですね。
失恋の傷が癒せる「失恋休暇」
失恋休暇というのは、失恋した翌日に取ることのできる休暇です。
しかし、年齢により休める日数に違いがあるようで、20代前半の人は1日、20代後半なら2日、30歳以上だと3日の失恋休暇を取得できます。
年齢が高くなると、失恋のダメージが強くなる……ということらしいですね。
たしかに、30歳過ぎると、次の恋人を探すにしても時間がかかるようになるかもしれません。
このユニークな休暇を考案したのはサービス業で、失恋してお客様の前に顔を出しても、しっかりサービスできない……ということで誕生したようです。
失恋休暇でしっかり休むことで、気持ちが切り替えられるかもしれませんから、本人にとっても会社にとっても有益な休暇と言えるのではないでしょうか?
産前産後に休める「育児休暇」
育児休暇を定める会社は多く、待機児童などの増加により認知度が高くなってきた感があります。
ちなみに、「育児休業」というのは、育児介護休業法によって定められた休業制度であり、「育児休暇」は会社が定める福利厚生のひとつです。
育児休暇を取ろうと考えている場合は同時に、「育児休業」についても調べておいた方が良いでしょう。
育児休暇が取れない会社でも、法律に基づいて「育児休業」が取得できます。育児休業は女性だけでなく、男性も取ることができますから、知っているのと知らないのとでは大きな違いがあるでしょう。
さらに育児休業で一定の条件を満たすと、国から「育児休業給付金」も支給されます。
「育児休業」と「育児休暇」は分けて考え、両方取れるのか、それとも片方だけしか取得できないのか確認する必要があるでしょう。
会社が定める「特別休暇」
これらの休暇は「特別休暇」と言って、有給休暇のように労働法において定められている制度ではありません。
会社が自由に、従業員のために契約で定めることのできる福利厚生の一環です。特別休暇がない会社では、会社の許可を取って休むことになるか、欠勤扱いとなってしまうようです。
有給休暇以外に取得できるようですが、そもそも有給休暇自体は取れているのでしょうか!?
有給休暇を取るのに理由はいりませんから、失恋した後で有給休暇を取ることも可能でしょう。
実際は、失恋を理由に有給休暇を取るのは難しそうなので、別の理由で取ることになるのでしょう。
それぞれの会社が福利厚生で設定しているユニークな休暇制度ですが、ネーミングは目新しいものの、「慶弔休暇」を取ることのできる会社は多くあります。慶弔休暇もまた、特別休暇の一種です。
一般的に慶弔休暇は、自分自身の結婚式以外に家族の結婚や配偶者の出産などで休みが取れます。親や配偶者の死亡で取得する場合があれば、兄弟や親族などの不幸で取ることもあるでしょう。
何日休みが取れるかは勤めている会社によって異なっており、就業規則などに記載されています。就業規則に記載されていない場合は、取得できないようです。
福利厚生に気づかずに、休暇を取っていないケースがあるようです。気になる場合は、会社に問い合わせてみてください。