親が我が子の未婚を心配して、代理で婚活しているようです。
本人同士がお見合いするよりも、親の方が熱心です。10枚ぐらい我が子のプロフィールを持って、お見合いに良さそうな相手に配っているとのことです。
女の子を持つ親と男の子を持つ親では、結婚の条件に違いがあるようです。結婚の条件なども考えながら、親はお見合い相手を探しています。
親によるお見合い申し込み
代理お見合いで必要なのは、子供のプロフィールです。親は、我が子の「年齢・居住地域・職業・性格・身長・体重」などを記載したプロフィールを掲げて、お見合いを申し込みます。
プロフィール内容を気にいった相手の親が、お見合いを申し込んでくることもあります。
双方で条件が合えば、お見合いは成立します。片方は良くても、もう片方の親にお見合いを断られたり、親同士のお見合いは成立しても、肝心の子供が乗り気でなかったりすることがあるようです。
親が一方的に決めてくるお見合いなので、実際に子供同士が会って結婚という運びになるには時間がかかります。
人気のある息子の条件
親が選ぶ条件ですが、人気のある息子さんは「高収入、安定した職業、高身長」の男性のようです。
高身長というのは、娘さんより身長が高いということなので、一般的な身長の高さを示しているわけではなさそうです。
娘さんの身長が高ければ、平均身長より高めになりますが、身長が低い場合は平均身長より低くても条件に当てはまる可能性があります。
高収入というのも、いくらぐらいから高収入なのかは、人によって分かれます。
安定した職業というと公務員が思い浮かびますけど、警察官や自衛官だって公務員ですから、公務員なら誰でもいいというわけではないでしょう。
人気のある息子さんの親の前には、行列ができるそうです。
人気のある娘の条件
人気のある娘さんの条件に、「家事が得意」というものがあります。親世代にはまだまだ、女性は家を守るという価値観が根強く、かいがいしく息子の身のまわりの世話をしてくれる女性という意識があるのでしょう。
また、女性の場合、看護師や保育士などの職業に人気があるようです。ただ、これらの職業を選んでいる理由として、将来的な子育てや介護につながりそうだからというのがあげられます。
しかし、現代では、看護師や保育士などの仕事は、勤務が非常にハードな職種です。このような仕事に就いている女性達は、自分の子育てや介護に集中する余裕があるでしょうか!?
手に職があることからお給料も良く、離婚率が高いようです。お嫁さんが看護師や保育士だからといって、子育てや介護を安心して任せられると思うのはいかがなものでしょう。
看護師や保育士さんと結婚する場合は、夫にハードな職に就いている妻への気遣いやサポートが必要とされます。
孫がほしい親は、息子の結婚相手に「子供の生める年齢の女性」という制限を設けている場合もあります。しかし、親が結婚相手を探して婚活を行っているという背景がありますから、結婚相手を募集しているのは婚期を逃した女性が多いということを考えた方が良いでしょう。
親自身の願望が透けて見える婚活ですが、理想の結婚相手を見つけるのは簡単なことではないようです。
代理婚活のその後
代理婚活で重要なのは、親が決めてきたお見合いの相手を本人が気にいるかどうかという点にあります。
親が苦労して探してきた相手というのは本人にも伝わっていると思いますから、外見だけで会わないということはないようです。
実際に会ってみてからの判断ということになります。
本人同士が愛し合っていたとしても、親の反対で結婚できないということもあります。代理婚活の場合は、すでに親同士が会っていてお膳立てされた結婚ですから、お互いが好意を持てれば、結婚後はうまくゆくのではないでしょうか?
いずれにしても本人しだいというのは、恋愛結婚も代理婚活も同じです。
まとめ
結婚は、家と家との結びつきです。嫁と姑の仲が悪くて離婚するケースもありますから、親が気にいって見つけてきたお嫁さんなら、仲良く付き合っていけそうです。
親同士が仲が良いから子供も仲良くなれるということもないと思いが、仲が悪いよりは良いでしょう。
世間では、「子供の結婚に口を出すなんて過保護すぎる」という声もあるようですが、現実問題として日本の生涯未婚率は進んでいますから、親が口を出さざるをえない状態になっているということでしょう。
親は子供の頃から我が子を見てきて性格を知っていますから、「この子に任せていたら、結婚相手は決まらない……」とでも思うのかもしれませんね。
しかし、もし結婚生活が失敗したら、親のせいにされそうです。また、親が見つけてきた相手を断った場合、後々まで「あのとき、見合いの相手に決めていたら……」などと、親に愚痴を言われることもあるでしょう。
後々トラブルにならないように、親子でよく話し合った上で決めることが大切です。