結婚したいけど出会いがない、という言葉をよく聞きます。
少子高齢化の少子の部分には、出会いがなくて結婚できない男女の姿があるようです。
そして、晩婚化が進んでいて子どもができない傾向が強まってきました。
出会いは意外とあるのに
スマホなどのコミュニケーションツールの普及はすさまじいです。
そして、ここまで普及しているのに男女が出会う機会が少ないというニュースが多いのです。
これはいったいどうしたことでしょうか。
コミュニケーションツールも便利すぎて使わない、あるいは軽いコミュニケーションが多すぎることも一因なのかもしれません。
そこからなかなか進歩がないということも少なくないのです。
コミュニケーションツールは友達の輪を広げる効果はあるのですが、浅く広くというのが現実的と言えるでしょう。
インターネット黎明期は、出会いの掲示板なども多く、それほどやらせやサクラといった介在がなかった時期に多くのネットカップルが誕生したようです。
ネットで知り合って結婚したという話題も最初は物珍しさもあったのですが、次第にそういった珍しさもなくなってきて、ネットで知り合うのが普通の世の中になっていったのです。
そうなると、スマホが普及した現在はもっとネットで知り合う人が多いのではと思いがちです。
実際に知り合う人は多いでしょう。
カップルとはいかないまでもサークルなど同じ趣味を持つ人の集いなどはあちこちでみかけます。
それでも、カップルになる人はネット黎明期に比べてもそれほど多くはないようなのです。
出会いはあってもそこから結婚まで行き着くことがないということです。
結婚したければどうしたらいい?
それでは、結婚したい男女はどうしたらいいのでしょうか。
結婚願望があるにもかかわらず、なかなかそれが実現できないというのは、普段から男女が出会う場が無いと思っている人に多い言葉です。
それでも、結婚願望があるというのが救いです。
そうなると、男女が出会う場に積極的に参加するようにしたらいいでしょう。
結婚相談所に登録するのもいいですし、婚活パーティなどもよく開催されています。
そして、お見合いという方法も残っているのです。
一昔前までは近所の世話好きの女性が、適齢期の男女を見つけてはお見合い話をもってきたという逸話は枚挙にいとまがありません。
プライバシー優先の現在ではそのような女性も少なくなってきました。
しかし、目的を一つにしている男女をマンツーマンで引き合わせることのできるお見合いはとてもすぐれた合理的なシステムと言えるのです。
カップルを作り出すもっとも有効なコミュニケーションの方法と考えていいでしょう。
婚活パーティなどは複数の異性の中から一人を選ばなければいけません。
しかし、お見合いはすでに1対1で決まっているのでそれについてイエスかノーかを判断するだけなのです。
ですから、恋愛についての勝負はものすごく早くなっているのです。
お見合いをどう捉えるか
現在のお見合いは、それほど暗いイメージはないようです。
一頃、お見合いは古くさいとか堅苦しいとかつきあいが大変といった暗いイメージを持つ人が少なくありませんでした。
確かに周囲にしつこく言われて仕方なくお見合いをしてみて、断るのが大変だったという声も聞きます。
実際に結婚するならお見合いよりも恋愛で、と思う人も少なくないでしょう。
結婚したときに「恋愛ですか?お見合いですか?」と聞かれて、「お見合いです」というのも一時はステータスが落ちたような感じになったものですが、現在は違います。
というよりも時代がお見合いを由とするというか、追いついてきたと言った方がいいのかもしれません。
もともと、お見合いが出会いが少ない人に向けて特に男性寄りのシステムだったのです。
今とは違って男尊女卑の感じもあったのは否めない事実でしょう。
戦争をしているときは、お見合いのの日まで顔を見たこともないということもあったのです。
しかし、それも今は遠い昔で、風向きが変わってきたのが最近のお見合いの傾向です。
というのも、これだけ男女の出会いの機会が増えてきた現在において、男女の晩婚化が進んでいることもお見合いが見直されていることにつながっています。
さらに、男女が出会う機会が反対に少なくなっているのではないかという意見もあります。
ネットの普及やスマホを誰でも持つようになって、いつでも誰にでも気楽にコミュニケーションができる時代にあって、晩婚化が進んでいるのもスマホの普及と逆行している印象を受けます。
これは、少し皮肉な形になっていると言ってもいいでしょう。
男女が結婚しないという現実は確かにあります。
そのような中で従来からあるお見合いが見直されているのです。
婚活パーティにしてもある意味集団お見合いのようなものですし、結婚相談所も男女を引き合わせるという意味では、お見合いとそれほどシステム的には変わりません。
究極のマッチング
趣味や性格、さらには家柄や価値観などあらゆる項目でマッチングを行うのですから、恋愛よりもつきあってから結婚までの流れがとてもスムーズになるのです。
そして、現在ではお見合いというきっかけを作って男女を引き合わせることが見直されているのです。
一頃と比べて、お見合いに暗いイメージを持っている人は少なくなったのです。