現在は夫婦の数だけ、結婚後の形も様々と言えるでしょう
ここでは様々な夫婦の形を紹介します。
一緒に家事をする
「うちでは2人でヨーイドンで一緒に家事をするスタイルなんです」
夫と妻が同い年の28歳の夫婦です。
年齢から考えてごく普通の夫婦といった感じですが、職場恋愛の末結ばれた2人は同年齢ということもあって、もらう給料の額も一緒です。
忙しい時期も残業する時間も大差ありません。
妻だから、女性だから早く帰るということのない職場で、まさに男性女性の別なく働くことのできる職場で働いているのです。
そういった2人で、女性のほうは結婚して家に入るつもりはありませんでしたから、結婚するときの話し合いで、お互いなるべく家事を手分けしたいと思ったようです。
しかし、家事を分担するとなるとその質と量、本人の資質なども考えるとどうしても平等に分けられないのです。
2人ともどうしても平等に文句のないように家事を分けたいと思ったらどうしたらいいのか考えたのです。
それなら、一緒に同じ時間だけ家事を一緒にいたらいいのでは?
若い夫婦が考えた末の対等な夫婦関係ということですね。
会社の帰りに待ち合わせて、2人で一緒に買い物をして一緒に料理します。
そして休憩するときは一緒に休憩するのです。
夫婦一緒になんでもするようになると「今日の皿洗いは君がするんじゃない?」「こんなに忙しいのにゲームばっかりして…」と怒るようなこともなくなります。
良いアイデアですね。
どことなく無駄な面もありそうな気がしますが、夫婦が納得していることが何よりも夫婦円満になる秘けつといえそうです。
夫婦一緒にというわけではないのですけど、家事の分担表を作っている夫婦もいます。
また、子どもを産むのは女性にしかできません。
男性はどうしたらいいのか…その答えが育休制度にあるのです。
女性ではなく男性が育休を取るということもこれからは珍しくなくなるかもしれません。
そういった分担を妊娠前から、というよりも結婚してすぐに決めたという夫婦もいるのですから、これくらいきっちりと人生設計を話し合うと少子化といった問題もすぐに解決するような感じがしますね。
「男性は仕事をがんばって、女性は家を守る」と決まっていた頃の夫婦のスタイルというのは一つでした。
家計を仕切っているのは女性のほうで、家計を一手で切り盛りをして、男性はその中から一月の小遣いをもらう…。
たとえ女性が働いていたとしても家事は女性一人がやっていたということも多かったことでしょう。
しかし、現在は夫婦のスタイルは一つではなくなりました。これは女性にとっては、選択肢が増えたということで喜ばしいことだと思います。
とはいっても共働きだとしても、家のことや育児のことは女性にまかせっきりという家庭が多いのが実情です。
ですから、共働きといっても出産後、女性は家事や育児が増えるので、育休後もパートアルバイトなどで復帰するケースが多いのです。
また、結婚退職出産退職をしてしまうと、女性の場合は年収の高い職場に就くことはむずかしくなるでしょう。
元の正社員に戻れないと、男性ほどの収入を稼ぐことはできなくなるので、自ずと家事や育児の負担は女性が負うようになるのです。
これが正しい夫婦の形という人もいると思います。
しかし、これを良しとしない女性も多く、結婚後あるいは出産後の展望が見えないので、結婚することに躊躇する女性が多くなっているのです。
また、家事や育児は厭わないという女性も多いでしょう。
しかし、男性の支援がまったく得られないというのでしたら、それもまた男性選びを最初からやりなおそうということになってしまうのです。
昨今の働き方改革ですが、そもそもの男性の働き方を変えていかないと、男性に家事や育児の負担を負ってもらうことは不可能でしょう。
日本の男性は先進国の中では群を抜いて家事や育児の時間が少ないことで有名になっているくらいなのです。
男性と女性とどちらが稼ぐのか…どちらが家事や育児をするのか…家計はどのようの分担するのか…などなど選択肢の多いこれからの時代に結婚するカップルは、2人でよく結婚後のことについてよく話し合うようにしなくてはいけません。
ある女性が再婚した男性は、年収の低い年下の男性です。
それでも、女性の連れ子の面倒をよく見てくれる優しい夫なのです。
妻よりも年収が低いことに引け目を感じる若い夫は「転職するかなあ…」と言います。
そのときに妻は「どっちが稼いでもいいんだよ。毎日笑ってご飯を食べることができたら」
肝心なのはそういうことですね。
毎日笑ってご飯を食べることができる夫婦になるのが一番です。
そのためにいろいろ話し合っていきたいものです。
大丈夫、愛があればどんなことでも乗り越えることができます。
2人にあったスタイルを2人で築いていくのが夫婦なのですから。
カップルの数だけ夫婦のスタイルがあり、どのようなスタイルが正しいのかそれには答えがありません。
結果として家族全員が幸せであることが答えと言えるかもしれませんね。