うつ病の彼と付き合っている場合、恋人として彼を支えたいと考えるのではないでしょうか?
うつ病にかかりやすい人は、まじめで責任感が強い人だと言われています。
まじめで責任感が強いからこそ、がんばりすぎてストレスをため込んでしまい、心のバランスを崩してしまうようです。
おおらかな性格で、適度に息抜きができるようであれば、うつ病にかかっていないと思われますから、多少いい加減なところのある彼の方が心配ないかもしれませんね。
うつ病の彼との付き合い方についてご説明します。
<<うつ病ってどんな病気?>>
うつ病は、なんらかの原因により神経細胞の間にある神経伝達物質の量が減って、情報がうまく伝わらなくなるためさまざまな症状があらわれると考えられています。
うつ病にかかる原因として多いのは、対人関係のストレスや生活上の問題などによるプレッシャーからくる場合です。心理的なストレスがきっかけとなり、脳の働きのバランスが崩れることでうつ病になると考えられています。
うつ病にかかると気分が落ち込み、睡眠障害や頭痛、息苦しさや心臓の動機、食欲がなくなり、疲労が抜けないなどの症状が出ます。集中力が低下して、仕事の能率が落ちるようなこともあるようです。
うつ病を治療するには、診療内科などの病院に通って薬物療法などを受けることですが、十分な休養も必要になります。仕事を辞めなければいけないようなことも、あるでしょう。
また、うつ病と似たような病気に「躁うつ病」がありますが、うつ病との違いはうつ状態と躁状態が交互にやってくることです。
躁状態のときは、躁うつ病だと気づけない場合もありますから、まわりの人に気分屋だと思われるぐらいで判断が難しいようです。
躁うつ病は、うつ状態のときにうつ病だと思って病院を受診後、「躁うつ病」と診断をくだされることが多いようです。
よって、うつ病だと思っていたら躁うつ病だったということもありそうです。
うつ病の場合は、うつ状態から抜け出すのが治療の目的になりますが、躁うつ病の方はうつ状態と躁状態の気分の差をなくすことが、目的になるということです。
<<うつ病の彼との付き合い方>>
- そっと見守る
うつ病というのは、周囲に働きかけることのできなくなる病気ですから、基本的に見守ることしかできません。
そばに自分の病気を理解してくれる人がいるだけで心の支えになりますから、回復をあせらないことでしょう。
そばにいる彼女がおっとりのんびりしていれば、うつ病の彼はそれだけで安心できるのではないでしょうか?
- 励ましてはいけない
うつ病の人にプレッシャーを与えてしまうから、「がんばれ!」という言葉をかけてはいけないと言われています。
まわりの人は、早く病気を治してほしいと考えてしまいがちですが、本人に「早く病気を治さなければいけない……」と、あせらせるのはよくないようです。
「今のままのあなたでいいんだよ」と、現在の状態を受けとめてあげることが大切です。
- 振り回されないようにすること
うつ病の人と一緒にいると、本来励まさなければならない立場の人の方が、辛くなってしまうことがあるようです。
うつ病の人をサポートする側の人は、うつ病の人の症状に振り回されないことが大切です。
なかには、「うつ病の彼を支えたい」と、献身的に尽くす人もいるでしょう。
しかし、うつ病は病気ですから、落ち込んでる人を励ますのとはわけが違います。
「彼には、私しかいない!」などと思い込むと支え疲れて、彼女までうつ状態になってしまうおそれもあります。
ふたりそろってうつ病になってしまったら、それこそたいへんになります。
- 医師に任せる
何もしてあげられない自分自身に罪悪感が出るようなこともあるでしょうけど、病院や医師に任せるしかありません。
うつ病の人にしてあげられることは、病院に付き添うぐらいなものです。
それでも、病気に対して理解があり、見守り続けてくれる人がいるということは、うつ病になった人にとっては幸せなことと言えるでしょう。
くれぐれも自分までうつにならないように、適度に距離を置いて連絡を取り続けることが大切です。
- 良くなったと安心しすぎない
うつ病で危ないのは、落ち込みがひどいときよりも症状が回復したときの方だと言われています。
自殺する人が出たりするのも、回復期のうつ病だそうです。一時期より元気そうだからといって、「うつ病が良くなった。良かった!」と、見た目で判断しないことでしょう。
うつ病の人はまわりの人に心配をかけまいとしてすごく努力していますから、一見病気が治ったかのように見える場合があるようです。
うつ病は治ったとしても、うつ病になった原因が改善されなければ再発することもある病気です。とくに本人が、仕事などの復帰を急いでいる場合に注意が必要です。
病気の再発を防ぐには、完全に健康的な生活を取り戻す必要があります。しばらくはそばに付き添って、温かく見守ってあげてください。