出来ちゃった結婚のカップルをのぞき、通常の夫婦でしたら結婚して約1年前後で子づくりのことを考え始めるというのはごく自然な夫婦としての流れだと思います。
結婚式やハネムーンをおえた夫婦が妊活を行っていくうえで、お互いの考え方の違いやちょっとしたタイミングのずれなども影響して夫婦喧嘩となってしまうケースがよくあります。
お互い子供がほしいという根本的な目標や想いは同じであっても、其処に至るまでのプロセスであったり計画、気持ちや考え方は微妙に異なるものです。
今回はそんな妊活夫婦の間でありがちなケンカの原因や、解決にむかうためのポイントなどをリサーチしてまとめてみました。
女性目線の主観と考え方
多くの女性にとって子供を授かり、出産に至るということは人生において特別な出来事であると思います。
自分のお腹の中で10カ月以上身ごもり、育てていくという女性ならではの特権でもあります。
そんな特別な状況の中で、精神的にも肉体的にもかなりのストレスをかかえることも当然でてきます。
気持ちの面では年齢や周りの状況からくる「焦り」や「プレッシャー」などのストレスも多く存在します。
ストレスをためやすい女性は妊娠しにくい体になるという文献もあるほどで、やはり精神面での影響はきってもきれない関係性にあるとも考えられます。
また妊娠をどのようなスタンスで目指すかという考え方についても、男性とは少し異なります。
普段通りの夫婦生活において、偶然妊娠できることもありますが確率的にはかなり低いとされており、女性の排卵日など体調の周期によって確率は変動しやすいことから、しっかりとタイミングを見極めて性生活を行わなければ妊娠することは非常に困難です。
このことは女性ならではの生理現象であることから、男性にはなかなか理解してもらいにくい点ではありますので、夫婦間でしっかり話し合い男性側の協力もしっかり得ながら活動しなくてはなかなかうまくいかないのではないかと思います。
これは妊活に対する意識や取り組み方の問題でもありますので、適切なタイミングや体と心の準備をしっかり行うという作業は必要不可欠なわけですね。
しかしこの意識や取り組み方は夫婦間で必ずしも同じベクトルを向いているとは限りません。
これまで通りの単純な男女間の営みや愛し合い方と、子作りするための性行為では気持ちの持って行き方もことなってくるわけです。
男性目線の主観と考え方
では今度は男性目線で考えてみましょう。
おそらく大半の男性は奥さんが計画的に妊娠を目指している考え方とは異なり、その場のなりゆきや雰囲気を重要視している方が多いはずです。
例え奥さんから今日は排卵日で妊娠できるチャンスだということを聞かされていたとしても、気分が乗らない状態であれば無理に行為へと及ぼうという気持にはなれないと思います。
課題をかせられることや、ある種「業務的」な考えのもと、性行為を望んでいないからという解釈が正しいのかもしれません。
現実的な考えの女性と、感覚でものごとを判断する男性的な考え方ではこのような気持ちのすれ違いを生んでしまう可能性があります。
男性が性行為に対する気持ちや昂りは、生殖器の機能にも反映されてしまいます。
女性ももちろん同じことは言えますが、明確な目的のために「受け入れる」ことに対しての身体的な準備はできるかと思います。
しかし男性のそれは機能すら障害にあたいしてしまうケースがあるのです。
男性側の性機能が正常に働かないということは、性行為自体ができないということにもつながるため、結果的には妊活事態に支障をきたすことにもつながってしまうのです。
次第に業務的な課題はストレスへとかわり、ひどい場合はやがてセックスレスとなってしまうケースもあるようです。
またこれまで当たり前に行ってきた夫婦間での性交渉が切り出しにくくなるという点もあります。
排卵日以外、妊活以外の性交渉ができないこと、要するに気持ちや感情の高ぶりを抑制しなければいけなくなるストレスは男性にとって苦痛以外の何物でもありません。
必要最低限の日以外、性行為を求められないという感覚にまで陥ると気分的にもさみしいですよね。
できることなら自然な流れで愛し合った結果、たまたま妊娠できたというパターンが理想的だと考えられます。
まとめ
調べていくと、妊活において男女間でこのように考え方が全く異なることはよくわかりました。
どちらか一方が片方の考え方にすべて合わせることは当然難しいですので、お互いの意見を尊重しあいながら、お互いが歩み寄れるようにしっかり話しあったり、コミュニケーションをとっておくことが重要ではないかと思います。
お互いが譲れない気持ちのまま、すれ違いが続いてしまうといつか大きな地雷となり、不満が爆発しかねませんので、できるだけ早めの対処をお勧めしたいと思います。
幸田栄子、32歳。結婚2年目で妊活を開始するもなかなか妊娠できず、不妊治療を勧められる。仕事、友人関係でのトラブルなど、妊活に伴って様々な困難に遭遇し、妊活・不妊治療に協力的でない夫・一郎(35歳)と離婚を考え始める。